スキー教室〜

〜ちょっとだけ前置き〜

スキー教室ってどこの学校でもありますよね。

僕の友人なんてそこで一緒の班になったレディと結婚したって話があったくらいですから

結構人によっては一大イベントなんじゃないのかしら。

まぁ当然僕はそんなロマンスを期待した訳でもなんでもなく

「頭で成績を稼ぐの無理なくらいアホだから体動かして評価してくれりゃラッキー」

的な理由で参加しました。しかも周り全員初対面。コミュ障の僕にはハードルが高かったです。

2/7(土)  「初日」


  今回のスキーって、長野県でやったんですよ。

それでもって、現地集合だったんです。

ここまでで僕の特性を知ってる皆さんは感づいたかも知れませんね。


果たして一人で目的地に着けるんだろうか


と。



戦いは既に始まっていました



最初の関門は何て言っても新幹線ですよね。

ちゃんと時間通りにホームへ着けるのか、これは僕にとって激しく重要な問題です。

という訳で最初家を出る時に、東京駅での乗り換えまでの時間が20分あるコースを探しておいたんですが、

念のために40分前に出発しておきました。念入りでしょう?

で、実際東京駅に着いてから新幹線の乗り場を探します。




乗り場どこ!?(゚Д゚;≡;゚д゚)




いきなり迷ってテンパった管理人でした。

やばいやばい全然着かないよ( ;゚Д゚)


乗り換えまでの時間が残り10分弱になった頃、ようやく辿り着けました。

なので結果的に30分ばかり東京駅で彷徨ってた計算になりますね。

もう疲れたよ('A`)




とまぁそんなこんなでようやく新幹線に乗って一路長野県へ出発したんですが、

長野って割と遠くはないんですねぇ。

大体東京から1時間半もあればお釣りが来るくらいの時間で着いちゃうんですね。

危うく寝過ごす所でした。


出てもいないのに終了とか嫌すぎますね


さー降りるかーこっからどうやって行けばいいn



寒い('A`)



東京に居る時と全く同じ格好で行った訳ですが、

あっちは最高気温が氷点下クラスだったりするので、かなり面食らいました。

普通に雪が積もってますからねぇ、今シーズン初めて雪を見ましたね。



あぁ、駅からはタクシーが出ていたので流石に迷うことなく宿へ到着出来ましたよ(笑)




出席の手続きを済ませて部屋に向かいます。


今回は全部で1〜5班までの班分けがあってですね、

数値が大きいほど技術的に進んでる班ってことなんですよ。

それで僕は4班だったんですが、4班はまぁ

『一応滑ることは出来るよ、パンピーらしく』

って感じのクラスのようですね。もう一個上になるとキチガイ達が沢山居るんでしょうけど、

僕は別にそんなにスキーをやったことがあるって訳じゃないですからねぇ・・・

まぁ転けない程度に出来てりゃ単位くれるだろと甘い考えで来た訳ですから(笑)




さて部屋に辿り着きました。僕の部屋は僕を含めて野郎が4人の部屋で、

既に2人は僕が入った時には来ていました。

軽く自己紹介をしながら夕方6時からの開校式まで過ごしていたんですが、

最後の一人がいつまで経っても来ないんですよね(笑)


おやおやぶっちごーですかと思いながら広間へ移動して

開校式が始まった頃にようやく到着したようで、後ろの方にちょこんと座っていました。

どうしたんですかって僕が聞いたら

『いやーこことは逆方面のバスに乗っちゃいましてね〜』

おやおや同族の方ですか?(・∀・)



夕方6時に開校式って時点で分かると思うんですが、今日は実際には滑らないんですよね。

明日から滑り始める訳なんですが、明日の午前中まではクラスの変動があり得るらしいんですよ。

まぁあまりにもクラス内で実力が離れてたらお互いにやりにくいですからね。

ずり落ちないようにちょっとは頑張りますかね〜。

2/8(日)  「2日目」


  そうそう、団体生活になって大概の人がぶち当たる壁がありますよね。

生活時間帯の相違って奴です。

ただのグータラ大学生をやってる僕がですよ?

朝6時に起きるだなんてそう簡単に出来る訳ないんですよ。


むしろまだ起きてるんじゃないのっていう話です


なので前日わざと寝ないで行って強引に生活のサイクルを合わせた訳なんですが、

案の定僕と同じ部屋の連中はきっつそうにしてました(笑)


しかも訳のわからんことにですよ、

この最高気温はまだしも、

最低気温は間違いなくマイナスであろう長野県で

朝の6時台から外で体操とか



殺す気ですか



まぁ目が覚めるって点においてはかなりの効果は発揮されてるんですがね(笑)




さて、予想外に学校の宿泊行事の割には美味かった朝食の後はいよいよ午前の部開始です。

基本的に1つの班に1〜2人の指導員が就くようになってるようで、

僕らの4班で指導してくれる人は日体大出身で指導員の資格を持っている教官様だったんですよ。

40ちょいだったかな?体格とか普通に小太りのオジサンって感じなんですよ、

そこらへんのサラリーマンみたいな。



なのに。


滑ってる時超カッコイイの( ;゚Д゚)




何この人キチガイなんですけど(失礼)



何であんなに早く滑れるんでしょうねぇ・・・謎です。

まぁそんな感じなので

当然「パンピーに毛が生えた程度ですよ」でお馴染みの4班の連中は、

教官様の厳しい指導に最初から根を上げまくりました。



でもまぁ考えてみると、指導員の人に基本から教われるっていうのはかなり貴重な機会な訳で、

折角だから巧くなれるならなるべく言うことを聞いて頑張ろうとは思ってたんですよ。



教官「おし、次はストック無し行ってみよか〜」←(関西人です)



らじゃー!←班のみんな



教官「おし、次は上半身固定して滑ってみよ〜」



らじゃー!



教官「おし、次はターンする時片足で曲がってみよか〜」



らじゃー?



教官「おし、ストック持ってえぇで〜」



らじゃー!



教官「その代わりスキー板片方外しとこか〜」



らじゃー!?( ;゚Д゚)








酷いもんでした・・・


正に阿鼻叫喚の地獄絵図です







ズベシャー(股が裂けながら回転しつつずり落ちてく音)





ステーン
(頭と尻を同時に打って悶絶しながら転がっていく音)





ゴッ
(転けた後スキー靴が自分の足に直撃する音)






そりゃあ生傷も増えるし、雪まみれでグジャグジャにもなる訳です。


昼休みに他の班の人達に「大丈夫ですか?」って心配された程です。


1班の人なんて「リフトに乗る」のが目標な人達ですよ?

そんな人達に本気で心配されるくらいズタズタなんですよ?


もう「今の俺最高に格好悪いだろうなぁ」とか

外面を気にする余裕すら無いくらい疲れてました_| ̄|○







(本日のスキー終了)





・・・・・・。(黙って畳の上に俯せになってるルームメイト1)





・・・・・・。(一生柔軟体操してるルームメイト2)




ゴソゴソ・・・(既に布団を敷き始めたルームメイト3)




かっ、会話が無い・・・( ;゚Д゚)






夕食後、多少元気を取り戻してみんなで取り留めも無い話で盛り上がっていましたが、


ちょっと会話が途切れた時の沈黙が時間を追うたびに長くなって、

何と夜の9時過ぎには全員意識が吹っ飛んでいたという

とんでもない健康生活っぷりをしてましたね(笑)

2/9(月)  「3日目」


  さて滑り始めて2日目となるこの日ですが、

今日は昨日のような突拍子の無い練習が減った代わりに、

コブコースを滑ることになりました。



「はいじゃぁコブ滑るで〜」


らじゃ〜・・・


「そんな喜ぶなや君達、そんな沢山やりたいんかい?」


うちらはあくまで上から2番目の班であって、1番上では無いんですが・・・


「だから?」


こんなん滑れないと思うんですが・・・


「大丈夫大丈夫、俺がやるようにやってみてよ」



スィ〜



はえぇ・・・('A`)





・・・・・・・・・。






・・・どうしようか?(班員1)






・・・どうしようも何も、行かないことには話が進まないよねぇ(管理人)





いやでもこれここからだと下まで見えないよ?急過ぎて(班員2)





・・・行くか(班員3)





お、頑張れ頑張れ(管理人)












ズシャー









ゴロゴロゴロ









パタリ









転けてから15Mくらい滑ったね(班員1)





転がった方が早いんじゃないの?(班員2)





でも板吹っ飛んでるの取りに行くの面倒そうだよ(管理人)




で、結局全員転がりながら落っこちるようにして降りていった訳です(笑)




何回板が吹っ飛んだことか・・・



オリンピックのスキー競技で「スーパー大回転」ってありますよね?

あれはまぁポールをひょいひょいと回転するように左右にかわしていく訳ですけど、

僕らの場合は

斜めとか上下とかに回転しますからね。



ハイパー大回転ってところでしょうか



新競技としてオリンピックに採用されれば僕ら有力選手なんですがねぇ・・・。






今日は夕方からナイタースキーもやったんですが、

凄い雪質も良くて、日が照ってないからサングラスも要らないし、

ライトアップも綺麗でと、初めて経験したナイターだったんですけどとても面白かったですね。


スキーに行った時の夜なんて



ホテルでガン寝


ゲームコーナーでマジギレ


卓球でガチンコ



の3つしかやったことなかったので、新鮮でした(笑)



例によって当然ホテルに帰った後はみんな元気が全然無いんですがね・・・

おかしいんですよ、何か5班と3班はみんなで和気藹々とおしゃべりに興じてるのに、

うちの4班だけ生傷だらけでだんまりなんですよ(笑)


どう見てもうちの班が全部の班の中でトップの転倒率を誇ってるでしょうね。


ついたあだ名が「はったり4班」ですよ。


ちげーよお前らの教官が甘すぎるんだよ

スキーはバトルなんだよ

板1枚でコブを降りられてこそスキーに入門したって言えんだよ


(以下延々愚痴なので削除)





所で何とこの行事、授業の延長とか言っておきながら酒を飲んでも良いという、

どこまで本気でやりゃ良いんだっていうシステムをしてまして(笑)、

もはや体が動かないで部屋に突っ伏しっぱなしの我らが4班は、

せめて口だけでも動かそうかということで、ちょろちょろと風呂に入った後から飲んでました。


ちなみに明日朝っぱらから試験ですがね( ´_ゝ`)b


さてさて、ちゃんと合格出来ると良いんですが(笑)

2/10(火)  「4日目」


   こっちへ来てはや4日目、明日には東京へ帰るということになりましたが。

当然その前に試験は受けないといけない訳でして。

朝もはよから僕らの班の試験が始まりました。

試験の内容と言ってもまぁ別に取り立てて特別なことをやる訳ではなく、

ボーゲンやパラレル、シュテムターンなどの基本的な滑走に始まり、

最後はウェーデルンまでの全部で7〜8項目ですね。



恐らく僕らの班のメンバーは全員同じことを思ったんじゃないですかね。

ここへ来て一番楽だったのは


実は試験だった


ということに。







え、ストック持って良いの?







え、足上げないで良いの?








え、板2本使って良いの??






何それ超簡単なんだけど( ´,_ゝ`)







という訳で結局「ハッタリ4班」は基本的にみんな試験は出来たんじゃないでしょうか(笑)

正直今までの指導があまりにも人間離れしていたので、

殆ど苦労した気がしませんでしたね。








さて試験も終わったら後は食って飲んで寝るだけです。

その時に色々今まで指導してくださっていた教官方とも話してたんですが、

実は地味に今回のスキーに参加している教官方はそうそうたるメンツだったようで、

体育関連に関してはエキスパートな人達ばかりなんですね。


例えばトップレベルの5班を指導してた方は、

現役時代にスキーのワールドカップに出場していた程の、まさにこれ以上無いという指導者でした。

この人が滑ってると周りの人達が止まってみんな見るんですよ、カッコイイから(笑)

今は普通に40過ぎのオジサンなんですが、正直スキー場ではサングラスもかけてるし

年はなかなか分かりづらいので、ホントに無茶苦茶格好いいんですよ、滑りが。

はーこれが世界レベルなのねぇ、身近で見られてラッキーだったなぁと思いました。


3班を指導していた方は陸上競技で全国高校チャンプになった人、だったかな?

幅跳びをやっていたんだそうですが、現役時代は8M以上飛べたそうですよ。

8Mっていうとあまり実感がわかないかも知れませんが、

そうですねぇ・・・軽自動車を縦に3台並べたくらいの距離は飛んだってことじゃないでしょうか。

殆ど人間の域を超越してますよね(笑)

スキーの方もやっぱり元の運動神経が良いんでしょうね、綺麗に滑ってました。


2班を指導していた人は一番指導員の中で年が若くて、

2年前までだったか、Jリーグの浦和レッズに所属してた人なんだそうです。

僕はサッカーは全日本くらいしか見ないのでそんなに詳しくないんですけど、

丁度ホテルにサッカーボールがあったのでリフティングを見せて貰ってたんですよ。

全然終わる気配がありませんね、はい(笑)

もう見てる方が先に疲れちゃって、10分くらいずっと続けたあと辞めちゃってましたが、

あのまま一体どこまで続くんだったんでしょう。



で、ハッタリ4班の指導員はスキーの指導員の資格を持った、

大学の体育研究所主任っていう、実はこのイベントのボスだったというオチがついてました(笑)

しまったもう少しゴマすっときゃ良かったな

で、この人は夏はハンドボールの選手になるらしいんですよね。

専門はハンドボールで、スキーはオマケらしいんです。資格持ってるくせに(笑)

あと柔道もやるんだそうで、こちらは年中無休なんだそうです。

この人43歳でこんなに元気なんだもんなぁ・・・あと30年くらい動いてそうですね。



そうそう、柔道でオリンピックに出た古賀選手って居ましたよね?

この教官、古賀選手をコーチしてた人らしいんですよ。



「俺にかかれば古賀なんてちょちょいのちょいやで」



いやいくら教え子でもあのレベルになったら勝てないでしょう



「簡単やで、古賀俺と試合やった時『参りました』って言うたで」



どうやって勝ったんです?



「まず組み合うやろ」



はい



「襟元を掴まれるやろ」



はい



「投げ飛ばされる前に俺の胸元から1枚の写真を出すやろ」



はい・・・?



「それには飲み屋のネーチャンに膝枕されとる古賀が写っとる訳や」



はい・・・



「そしたらあいつ何もせんでそこで土下座しながら『参りました』言うたよ、げはははは」



妖怪腐れ外道さんがいらっしゃいました




うちの教官が一番根性廃れてたのは間違いありませんね(笑)

2/11(水)  「最終日」


  さて、いよいよ東京へ帰る日となった訳ですが、

この日はここへ来た時に買ったチケットがギリギリ使える日だったので、

自由時間ということで時間一杯まで滑ってました。


まぁ正直他に何も書くようなことは無かったんですが・・・

強いて言うなら、結局このスキー中に

一度も昼飯にスキー場の定番カレーが出てこなかったのがかなり心残りでしたね。

何かやたらめったら牛丼ばっか食わせるんですよ。

まぁ最近牛丼が無くなりまくってる訳ですから、実は相当贅沢なのかも知れませんが(笑)

と言っても別に僕は牛肉無くなったら死ぬって訳でもないんですがね。



流石に帰りの新幹線では疲れが溜まってきていたのか、ずっと寝てましたね。

うーん全体的には楽しいイベントでしたね。これで合格してれば文句無いです。

というかここまで苦労してて落ちてたら・・・


体育研究所にカミカゼアタックしますΣ凸(´<_` )

〜ちなみに〜

ちゃんと「A」ということで合格してました(笑)
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