臨海学校その2

7/17(木)  「2日目〜本番前日〜」


6:00〜起床〜


   いやしかし、6時起床って恐ろしいくらいの規則正しさですよね。

小学生のタイムテーブルに寄ると、21時就寝で朝の6時起床っていうスケジュールなんですよ。

朝の6時なんて、普段の僕ならまだ起きてることありますよ?(笑)



しかもこの部屋、バカみたいに蚊がプンプン飛んでるんですよ('A`)

夜中、真っ暗になった後も一生「プーン」とか耳元で言ってて凄い腹が立ちました。

当然何ヶ所か刺されてますしね・・・。




昨日は何か「トリビアの泉」を途中まで先輩と「へぇーへぇー」とか畳叩いて遊んでたハズなんですが、

いつの間にか途中で寝ちゃってたみたいですね。

だからさり気なく7時間くらいは寝てる訳で、体調はすこぶる良好です。

6:30〜浜辺でラジオ体操〜


  しかも浜辺でラジオ体操まで出来ちゃうんですよ、規則正しいにも程がありますよね(笑)

まぁ僕らOBは少し離れた所でぐでーっと背伸びしたりしてるだけなんですけど(笑)

OGの先輩達はちゃんとやるんですよね、偉いなぁ・・・。

何かここらへんにこの学校の男子と女子の性質の違いを見たような気がします。

まぁ浜風に当たってるのは気持ち良いんですけど、どうも体操までする元気が出ませんねぇ。





最近はこういう行事って減らしてる学校が多いとよく聞いてたんですが、

今日は朝っぱらから国士舘大学の合宿だの、日本女子大学のサークルだのが練習をしてますね。

どうやらこういう行事も単位の内に入るんだとか。

まぁ砂浜で走るのとかって凄い足腰の訓練になりますからねぇ、そういう目的で来る学校は多いんでしょうね。

何やらあっちの方では僕らの学校と同じくらいの年代の学校もラジオ体操をやってるみたいだし、

今年は盛況なんですねぇ、この岩井海岸。





人気の理由の一つとして、ここの海岸は内陸に位置する海岸なんですね。

要するに、目一杯太平洋に面した海岸ではなく、少し湾内に入った海岸なんです。

だから、他の海岸に比べて波が低い為、多少安全性に優れてるんですよ。

毎年小学生の行事や大学生の合宿に良く利用される理由の一つですね。

7:00〜朝食〜




しっかしさぁ、俺小学生だった頃なんてキャベツとかピーマンとかすんごい嫌いだったんだけどなぁ?




N「え、ピーマン美味くない?俺好きなオカズなんだけど」




うぇ〜、今ならまだしも、お前と同じ年の頃は嫌いだったなぁ・・・苦いだけじゃんとか思わない?




N「この苦みが美味いんじゃん、分かってねぇなぁ」




そんなもんかねぇ・・・でもほれ、AとK見てみ、普通に残してるじゃん。




K「いや、こんなの人間が食っても良いこと無いと思うんだけど・・・」




A「ヤクルトの方が絶対美味いって」




N「ピーマン食うと筋肉つくってリトルの監督に言われたから食い始めたんだよ」




いやそれ明らかに嘘だろ




N「え、嘘なのっ!?( Д )゚ ゚


8:15〜水温調査〜


  この時間帯は、

小学生は手紙を書く(家に絵はがきを出すっていうのがあったんです、小6当時)時間なんですが、

卒業生には仕事があるんです。

昨日は書かなかったんですが、水温調査です。

外気温と波打ち際の水温、沖の水温をそれぞれ計測して、

今日の海に小学生達を入れても大丈夫かを判断する重要な仕事なんですが。



今回の臨海学校って基本的に曇り空が多かったために、凄い肌寒いんですよ。

それに対してわざわざ中止になるくらい寒いかも知れない海へ入っていかないといけないこの仕事は、

卒業生の中で凄い嫌われてる仕事なんですよ(笑)

4人の卒業生が体育科の教師2人と一緒に浜まで行き、

じゃんけんで負けた人一人が行かされるルールなんですが。



実は昨日は僕が行ったんですよ、じゃんけん負けたので。

だからまぁ今度は他の人が行くのかなと思ってたら、



体育教師「いや、そんな例外は認められないYO」



とか言うもんですから、結局僕もじゃんけんすることになったんですよ。

で、そしたらK先輩とH先輩がですね、揃いも揃って



「私達、今日は女の子の日なので遠慮させて下さい」



とか言うんですよ。





・・・もうね、、ちょっとだけ愚痴って良いですか。


絶対サボりにしか見えないんですよ、男には。


だって俺達には分からないんだもん全然。


ていうか昨日は何も言ってなかったじゃない。


しかも2人揃ってですよ?





当然男連中2人は凄いブーイングを敢行したんですが受理されず、

結局僕とT先輩の2人でじゃんけんという恐ろしい結果になりました。

まぁサシの勝負になると何故か勝負強さを発揮する僕が1対1で負ける訳も無く、

T先輩に行って貰った訳ですが(笑)




んー、今日もちょっと水温は冷たいみたいですねぇ。

更に潮の流れがあるので、真っ直ぐ進むのが難しいかも知れません。

ちょっとウチのグループには悪条件かなぁ・・・まぁ何とかするしかないか。

9:00〜水泳練習〜


   一度戻ってきてから、生徒達と一緒にまた海へ移動する時間になりました。

今日はたまに晴れ間が覗くみたいなので、ちょっと日焼けする奴を塗ってたら少し遅れちゃいました。

まぁ浜に行ってから自分たちのグループにまとまれば良いので別に良いんですが、

やっぱり自分のグループ以外の顔はみんな全然分からないなぁ・・・。




と思いながら生徒達の顔を眺めてたら、ふと話しかけられました。





「ねぇねぇ、お姉ちゃんの同級生ってお兄さんのこと?」





・・・え?何それ?





「今年の臨海学校のプリントをお姉ちゃんに見せたらね」





ほぉほぉ





「卒業生の引率者の所を見て『あっ、これお姉ちゃんの同級生だよ』って言ってたの」





おぉー・・・・、君、名前は?





「Iですけど・・・」





げっ、あいつの妹か!?・・・あーそういえば面影あるね君、っていうかよく見るとメッチャそっくりじゃんか(笑)





「そうなの?」





あの頃のIの生き写しってレベルでそっくりだよ。はぁ〜、そうかそうか、あいつの妹ねぇ〜・・・






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そうなんですよ、小学校の頃の僕の同級生の女の子が一人居たんですが、

その同級生の妹が今年小6で同じ学校に居たんですよね。

僕と8歳離れてるんだから、当然そのお姉ちゃんとも8歳離れた姉妹な訳で、

僕らが小2の時に生まれた子っていうことになりますね。だから結構年が離れた姉妹なんですが。

僕の同級生である所のそのお姉ちゃんは、

運動神経は良いわ天然ボケだわで結構クラスの人気者だった(ような気がします、僕の目から見ると)。

当時僕らが小6の時に来た臨海学校でも、一番上の青のクラスで2人しか居なかった女子の一人でしたし。

結構男勝りな所があったりした奴だったので、結構男子連中とツルんで遊んでることが多かったんですよ。

だから今でも結構たまに連絡が来たり行ったりする仲なんですが、

その妹がもうここに来るくらい年取ったんですねぇ僕は・・・。



・・・そういえば少し前にメールで「妹が行くから宜しく〜」とか言ってたような気がしなくもないな(←忘れてた人)
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「お姉ちゃんから聞いたんですけど」





なに?





「お兄さんピーピピーピピピーだったっていうのはホントですか?」






おぅぁっ、何でそれを知ってるんだおい!?( ;゚Д゚)







「え、だからお姉ちゃんが言ってたから・・・」






あのコンチクショウはホントどうでも良いことばっかり妹に教えてやがるんだな・・・

良いかい、そういうことはあまり周りの人達に広めないように。あんましカッコイイことじゃないからね。



あと姉ちゃんに

「あんま妹に変なことばっか吹き込んで遊んでると色々とバラすぞ」って脅しておいてくれる?





「はぁ・・・分かりました」





いらん所まで似ちゃってるのが惜しいですねぇ・・・

ちなみにこの子、やっぱり泳ぎが得意な所までそっくりな様で、一番上のクラスだったんじゃないかな?

まぁ何にせよ、やりにくい相手ですよね。

何か下手なことするとすぐお姉ちゃんに報告されて、お姉ちゃんが僕の学年全体に報告しますからね(笑)

さて、うちのグループはどこかいな、と。





N「おいあんちゃん、女ナンパして遅刻してんなよ!」





おぉ、そこに居たのか。どこがナンパじゃい、今のはどっから見ても逆ナンパだろうが。





K「俺こういう男にだけはなりたくねーなって思った」





じゃあお前は女の子に話しかけられないような男を目指すと、そういう訳だな?絶対だな?じゃあそうなれよ?





A「そうじゃなくてさ、変態にはなりたくないってことだと思うよ」





女に話しかけられたら変態なのかよ(笑)





K「女ばっか追いかけてるのは嫌だってことだよ」





お前今の段階でそんなこと言って、中学高校って男子校になってから変な方向に目覚めたりすんじゃねーぞ?





A「やっぱ男子校ってホモ居るの?」





そりゃ危ない奴も居るさ・・・あーお前とか素質ありそうだな、自分には無い肉体を持つ人に心惹かれるとかいって。





A「あんちゃんと一緒にすんなよ」






ほぅ、今度はパワーボムでも食らいたいのか?ここは砂浜だから何でも出来んぞ?





A「すぐ暴力に訴えるのは良くないって」

10:00〜練習中〜


  んー、Nはもう少し隣のKの分までよく見てやってくれよ。ちょいとKは周り見る余裕が無さそうだから。



N「分かったー。K、たまに俺声かけるから、それで距離確認しようぜ」



K「分かった」



Aはまぁそんな感じで良いと思うかな・・・あーでもお前少し左に寄る癖あるから、しっかり前のK見てろよ。



A「はーい」







さて、昨日の段階で野郎連中があまり問題無いだろうってことは大体理解してたので、

こいつらはもう放置して大丈夫そうなんですが・・・・




問題は女子の方なんですよね。

前も言いましたが、全部で女子は4人。それぞれ、Mちゃん・Iちゃん・Yちゃん・Aちゃんと居る訳なんですが。



この内AちゃんとYちゃんはふっくらしてる体格をしてる為、普段はまぁ損する訳ですけど、

こういう勝手に体温と体力が奪われていくような状況ではやっぱり得をするんですよ。

体温が下がりにくいので、スタミナも残りやすいんです。

だから泳力に多少の不安があっても、時間の経過であまりペースが落ちないんですよ。



問題は残りのMちゃんとIちゃんなんですね。

Iちゃんの方は泳力的に問題無いんですが、少し痩せ気味な為にスタミナ切れがかなり早いんです。

列になって泳いでも段々と脱落していっちゃうんですよ。

この午前中の練習では30分間連続して泳ぐのを2回に分けてやってた訳なんですが、

2回目の練習の後半では相当バテちゃって、列から大分離されちゃうんですよ。



本番の遠泳は1時間泳ぐので、ちょっと不安ですね・・・。



Mちゃんに至っては殆どガリガリに近い痩せ方をしてるので、モロに水温の煽りを食っちゃうんですよ。

Iちゃんの場合は列から離されつつも何とか足が着くところまで生還出来るんですが、

Mちゃんは今のところ脱落しちゃうことが多いんです。



いや、死ぬ訳じゃありませんよ?(笑)


僕を含めたグループの添泳者っていうのは、常にサーフボードを持って泳いでるんです。

それはこういう途中で疲れちゃった人達をしがみつかせる為の物なんですね。

という訳で僕がMちゃんの近くまでついーっと泳いで行ってボードに掴ませて休憩させる訳です。


ただまぁ本番では、1度までしか掴んじゃいけないことになってるんですよ。

2回目にボードを掴んだ時点でアウトになって、完泳ならずってことになっちゃうんです。

折角こうして来てるんですし、是非泳がせてあげたいところなんですがね・・・。

んじゃ帰還命令出るまで浜際で遊んでて良いよ〜





いえーい





あー疲れた。ちょっと座ってようっと。




実は僕、日焼けすると真っ赤になるタイプで、去年とか凄いことになっちゃったんですよね。

普通にTシャツ着るのが辛かったくらいの衝撃を味わったので、今年は何かしら塗ることにしたんです。

にも関わらず、午前中に予想以上の日差しを食らって、既に肩のあたりが真っ赤っかになっちゃったんですよ。








あー背中痛いなー・・・上がったら何か塗った方が良いな・・・





ベチョ






ぐおぁっ!?何だおい!?
(振り向く





「へへー、お兄さん今背中真っ赤だから冷やしてあげるよ。」





いやいいって、ていうか今の超痛かったんだけど・・・泥か。





「そう遠慮すんなってば」





いやだから触るなって、マジで怒るぞ。







ジャリジャリジャリジャリ
      ↑
(砂利が目一杯入った泥を直接背中に塗りたくる)








・・・・・っっっっ!!!!!!!!!!!







=□○_








「あれ、どうしたの?ゲラゲラゲラゲラ」
















・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



















その時、仕事を忘れて素に戻った男が居ました




















ゴリゴリゴリゴリゴリ(全身全霊のフルパワーでうめぼし)








「・・・・!!!!!!!!!!」(あまりの痛さで声すら出ない)






ズリズリズリズリ(海岸までそのまま引きずって行く)






バシャーン(海面にポイ捨て)







・・・・・・・_| ̄|○      ←あまりの痛さにしばらく浅瀬で悶絶してる子供







=□○_     ←力を振り絞り切って砂浜で死ぬ僕











・・・い、今のは絶対背中の皮がズル剥けたっぽい感触がした・・・


こ、このガキんちょ共はホントに加減てものを知らないな・・・ぐぉぉ痛い・・・・




ようやく立って、砂浜にある井戸で背中を冷やして居ながら。

理性をようやく取り戻した僕は、

思いっきりフルパワーでせっかんしちゃって大丈夫だったかな・・・と子供の方を見たんですが。









何かもう復活してるし







ていうか何か人数増えてるし






しかも全員砂利たっぷりの泥持ってるし








こいつら全然凝りてねぇ('A`)






「冷やしてあげるよ背中〜」








・・・やれやれ(近くにあったサーフボードを手に持つ)










・・・この井戸の近くじゃ暴れられないな。









こいつらもあと3mくらいまで接近してるし・・・









ダッ(海へダッシュ)








「あっ、逃げたぞ、追え〜!」









・・・取り敢えずこれで背中を海面につけておけば泥は直撃しないよな。








おし、かかってこいや!








ベシッ(サーフボードで子供を退治)








バンッ








バッ(砂利を顔面めがけて散らしてくる)









あっ、てめぇ目つぶしか!汚ねぇぞ!








しばらく目を瞑ってたのがちょっとした油断でした。










ゾリゾリゾリゾリ(背中に砂利の感触)





いってえぇぇぇぇぇっっっ!!!!!!!







「気持ち良いっしょーーーー?」






こっ・・・・の野郎!







ガシッ(子供捕獲)





ドボーン(海面に沈める)





じたばたじたばた(当然苦しいのでもがく)








教頭「こらこら、派手に遊びすぎですよ君達」




生徒A「だってこの兄ちゃんがサーフボードで殴ってくるんです!」



生徒B「俺、海面に投げ飛ばされました!」



あっ、お前ら何で自分のことばっか言うんだよ!先に泥塗ったくって来たのはお前らだろ!?




教頭「ダメですよ、相手は小学生なんだから手加減しないと」



生徒達「そーだそーだ、暴力はんたーーーい」





何で僕だけ怒られるんですか?('A`)




正当防衛じゃないですか教頭・・・
腹立つから今晩部屋にカナブン20匹とかぶち込んじゃおうか

12:00〜昼食〜


僕「あー、確か2日目の昼飯ってカレーじゃありませんでしたっけ?」


K先輩「あ、そうだったねぇ去年は」


T先輩「あー食べたねー、小6当時に」


H先輩「無茶苦茶お代わり早い子とか居るんだよね」


K先輩「去年OBのKさんが凄い勢いでお代わりしてたよね」


僕「あれは神の速度でしたね。7秒くらいで一杯食ってました」


T先輩「な、ななびょう・・・」







そう、子供達にとってもこの日の昼食はとても楽しみな訳なんですが。

お代わりが沢山あるので、無茶苦茶食べるんですよみんな。

しかも先生達も一緒に並んでお代わりするので、凄い混雑するんです。

そこで去年、7秒で一杯を食べたというKさんから直伝されたテクニックとしてですね、


「一杯目をとにかく早く食え。二杯目をゆっくり味わって食ってせこせこ並んでる奴らを見下すんだ」


とアドバイスを受けていたので、思いっきり実行してみました。

今年のお代わりランキングは普通にトップ3に入りましたよ。記録は18秒くらいでしょうか(笑)

これより早い生徒があと2人いるってあたり、一体何に情熱燃やしてるんでしょうって感じしますけど(笑)




Mちゃん「ねぇねぇ、3杯目は食べないの?」




んー、あまり食い過ぎても動けなくなっちゃって仕事出来なくなっちゃうしなぁ。




Yちゃん「辛くて食べられない・・・」




うっそ、俺がお代わりあんまししない理由その2が「甘すぎる」なんだけど・・・




・・・・。




おいN、死にたくなかったら大人しくその手に持ってるラー油を下ろせ。




N「あー、もうちょっとだったのになぁ・・・バレちった」

14:00〜午後の水泳練習〜


  ・・・うん、MちゃんもIちゃんも飯食って元気出たのかな?結構泳げるようになったね。

M「ちょっと足が着かないのが怖かったんだけど、段々慣れてきたかも」



あぁ、そういうことか。



I「塩水飲んじゃうのが怖かったんだけど、段々飲まない泳ぎ方が分かってきたよー」




うーん、やっぱりスタミナ云々も大事だけど、純粋に恐怖感っていうのも泳力に影響するんだなぁ・・・。

いや、まぁ泳げるようになったんだから良いんですけどね。

後は1時間ぶっ続けでこの子らが泳ぎ切れるかだけど・・・。

取り敢えず半分はもう絶対泳げるから、後は当日の条件次第かなぁ・・・。


取り敢えず他の連中は全然問題ないし、晴れてくれりゃ文句無いですね。






さて、あとはまた帰るまで自由時間だよー。





はーい








キョロキョロ(さっきのガキんちょ共が来ないかを警戒)






・・・流石に多少は懲りたか。





ちょっとテントにでも行ってこようかな、日陰だし。







・・・あれ、君達何で普段着着てるんだい?




生徒A「あ、いや・・・その・・・」




ん?




保健の先生「女の子の日に決まってるでしょ、ホントデリカシー無いわねー」




「何で普段着着てるの」って聞くとデリカシー無いんですか?('A`)




生徒B「そんな理由なんです、はい」




ふーん・・・所で、何か君達身長大きいね、160越えてる?




生徒A「はい、162あります」




でかっ!俺と10cmちょっとしか変わらないよ・・・雰囲気も何か他の子達より大人っぽいね。丁寧語だし。




生徒B「そうですか?」




少なくとも8個上の先輩のヤクルトをパクったりはしなさそうに見えるよ。




生徒A「うーん・・・でも流石に8歳差はちょっと社会的に見てどうかなと思うんですよ」




ごめんやっぱ前言撤回




生徒A「えっ何でですか!?」




自分の胸に聞きなさいね




生徒B「でも8個上には見えませんよ」




お、嬉しいこと言ってくれるね。あと5年・・・あーもうちょっとだな、7年くらい経ったらまた遊びに来なさい。




生徒B「あと7年するとお兄さん幾つですか?」




・・・・27?




生徒B「流石に27はちょっと・・・」




うん、俺もそう思う('A`)

そうだ、お姉ちゃんとか居ないのかい?




生徒B「あ、居ますよー」




何歳?




「15歳です」




ぐあぁー・・・悩むよねぇ。もう2歳くらい上だったらバッチリなんだけどなぁ。




生徒A「微妙に年下なくらいがストライクゾーンなんですか?」




んーそうだねぇ・・・




N「おいあんちゃん、またナンパかよ!」




あんだよおめーは、軽快なトークの邪魔すんなよ。あっち行って遊んでなさい




K「今Aが砂に埋まってるんだけどさ、抜け出せないくらい思いっきり固めたいんだよ」




何だと、そういうことなら行くしかないな。そんじゃまたねー





その後、脱出不可能で満ち潮に顔がアップアップになったAの姿がありましたd(゚∀゚)b

16:00〜シャワー・風呂〜


  あ゙〜〜〜疲れた・・・早いとこ寝たいなぁ。

あぁ、でもその前に水着とか脱水して干さないとダメだよね・・・。




お、結構待ってる子供達多いなぁ・・・まぁしばらく待つか。




脱水機は全部で2台あるんですが、そのうちの片方がそのうち空いたんですよ。


それで、待ってた女子生徒が水着を入れようとしてたんですが・・・。




男子生徒A「あ、脱水空いたんなら俺のも入れてよ」




ドバー(水着その他投入)




女子生徒「うわ!何てことすんのよこの変態!!」



周りの女子生徒「何なのこいつ信じらんなーい!!」


「エッチ!」


「ケダモノ!!」




男子生徒「・・・え、・・・えっ、何で・・・?」




もうちょっと見てても面白かったんですが、あまりにもこの男の子が可哀想だったので、

ちょっと助け船を出すことにしました(笑)



僕「落ちつけよ少年。女ってのは男と一緒に水着ぶっ込まれたりすると何故か凄い怒る不思議な生物なんだよ」



男子生徒「え、だってなるべく沢山一気に入れたほうが効率良いじゃん・・・?」



僕「そう、君の言うことは間違って無い。間違って無いんだけど間違ってるんだ、この場合」



男子生徒「・・・よく分かんない」



僕「うん、俺も説明しててよく分かんない。あともうちょっと人生やってると分かると思うよ」



男子生徒「・・・うん」

18:00〜夕食〜





だから何でおめーは俺のヤクルトを勝手にかっぱらうんだよ!





A「だってヤクルト好きなんだもん!」





理由になってねーだろうが!どうせならこっちのグレープフルーツでも食えよ。俺あんま好きじゃねーから。





A「それ酸っぱいから嫌い」





生意気に好き嫌いしてんじゃねーよ。Kを見習え、グレープフルーツだけで腹一杯になりそうな勢いじゃん。





K「これ最高じゃん。超美味いよ」(貰いに貰って6個くらい食べてる)





A「あんちゃんだってグレープフルーツ好きじゃないって言ってるじゃん」





大人になったら好き嫌いして良いって法律で決まってんだよ





N「でもK、お前こっち来てから1回もみそ汁飲んでなくない?」





K「そんなの人間が飲むもんじゃないよ」





なんでだよ(笑)みそ汁飲まないとモテねーぞお前







K「・・・・」








ズズー








A「何飲んでんだよお前(笑)」



N「ゲンキンな奴だな(笑)」



正直でよろしい。







Mちゃん「でも嫌いな物を克服するってカッコイイよね〜」







だよねー、ほれA、グレープフルーツ食えだってよ。





A「えっ、そんなこと言ってないじゃん」





カッコイイとこ見せるチャンスだろうが、いっとけって。








A「・・・」










パクッ





おーいったいった、Mちゃん、Aもカッコイイよね?






M「え?ごめん見てなかった、あはは」



A「('A`)・・・・」


19:00〜浜辺を散歩〜


T先輩「今日はちゃんと濡れても良い奴着てきたよ」


僕「まぁ昨日が予想外だっただけなんだと思いますがね(笑)」


T先輩「昨日あれのせいで下がトランクスだけだったじゃん?」


僕「そうでしたね」


T先輩「だから無茶苦茶下半身が蚊に刺されてさぁ、今凄いことになってるんだよほら」


僕「おぉ、血まみれじゃないですか(笑)ちょっと痛そうですねぇ・・・」


T先輩「うん、相当痛いんだよね。引っ掻いちゃったから。海水とか浸かったらすっごい染みそう・・・」


僕「ですねぇ・・・」







数分後






小学生によって海に巻き込まれて悶絶してる先輩を発見しました(゚∀゚)


先輩、海岸での立ち回りがなってませんね(笑)うまく寄ってこられないような位置をキープするのがコツです。

21:00〜就寝・消灯〜

(部屋にて)



T先輩「ぐ・・・傷が染みる・・・」



僕「メッチャ浸かってましたからねぇ、足とか」



T先輩「うがーいてー・・・あっ、また蚊発見!」



僕「ていっ!・・・・また血吸ってますよこの蚊」



T先輩「あーもう、何cc俺から吸ったら気が済むんだよこいつら・・・」



僕「うーん、去年はこんなに蚊が居たような記憶無いんですがねぇ・・・」(蚊取り線香を設置)



T先輩「何でだろうね?」



僕「去年と違うことって言ったら・・・酒ですか」



T先輩「酒?」



僕「自分は全然飲めないんで関係無いんですが、KさんとIさんって先輩が去年は来てたんですよ」



T先輩「あぁ、そういや去年君とKが一緒に行った時にはそうだったって言ってたね」



僕「自分とK先輩はそんなに、っていうか殆ど飲まないんですが、残り2人がやばかったんですよ」



T先輩「飲みまくり?」



僕「一晩で部屋にビールの空き缶が20缶くらい増えてました」



T先輩「キチガイだね」



僕「しかも2人とも凄いタバコ吸うもんですから、部屋中酒とタバコの臭いで一杯だったんですよ」



T先輩「あー、それは蚊寄って来ないね」



僕「そんで目一杯酔っぱらったら、自分が後かたづけさせられるんですよ('A`)」



T先輩「大変だったんだねぇ(笑)」



僕「酒を飲まない先輩がこれだけ有り難いとは思いませんでしたよ」






コンコン(ノック音)





T先輩「はい?」



K先輩&H先輩「お邪魔しますー」



僕「ひょっとしてあれですか?K先輩」



K先輩「そう、あれだよあれ。キャンプファイアー」



T先輩「あれ?キャンプファイアー?」




そう、3日目の夜、海岸でキャンプファイアーをするんですよ。

それで、その時に色々と生徒が出し物をやるんですが、

卒業生も何かやらないといけないんですね、これが。




まぁ何もテーマとかは決まってないので、歌を歌おうが劇をやろうが何でもアリなんですが。

これがなかなか決まらないんですよね、いざとなると。



去年は男3人が滅茶苦茶不精をして寸前まで何も決まってなかったにも関わらず、

K先輩の獅子奮迅の働きによって無事大盛況に終わった僕ら卒業生の隠し芸だったんですが。

去年の過ちを繰り返さない為に、今の内から相談しておこうっていうことのようですね。



と言っても・・・


T先輩はまだ要領が掴めてないみたいだし、H先輩も今年初めてなのであまり意見が出せないみたいだし・・・。






・・・・・・・・。





・・・・・zzz











K先輩「ちょっと!!!」(バシッ)






僕「いてっ!起きてます、起きてますって!」





K先輩「私達がリードしていかなきゃ他の2人が動けないじゃないの!」





僕「・・・うーん、俺としては明日からやっても十分間に合うと思うんですけど・・・」





K先輩「去年それで最後の最後まで揉めたんじゃないの」





僕「まぁそうなんですが・・・何とかなりますよきっと」





K先輩「・・・それ去年と全く同じ台詞」





僕「え、そうでしたっけ・・・」





T先輩「あ、じゃあさ、こういうのはどうかな?」





お、どうやらT先輩がなに・・・か・・おも・・・・・・い・・・・・・・・・つ・・・・・・・・・zzz













K先輩「こらっ!」(バシッ)






僕「いてっ!背中はやめて下さいよ、痛いんですから」






K先輩「だったらちゃんと起きてなさい」





H先輩「あ、じゃあそこはどうせならこうしちゃってさ・・・」





おぉ、H先輩も大分要領がつかめ・・・・て・・・・・・・・・・・zzz









K先輩「きゃあぁぁぁぁ!!!!」



T先輩「うわああああ!!!!」



僕「うぉあっ!何ですか、何があったんですか!?」





K先輩「な、何か変な昆虫が窓ガラスにバンッて体当たりしてきてすっごい驚いたの・・・」





T先輩「自分はKの悲鳴にびっくりして声出しちゃった・・・」





僕「何だ・・・虫ごときで起こさないで下さいよ・・・」





K先輩「起こさないでじゃないでしょ!」




こんなテンポだったのに、何故か大体の骨組みが出来たあたりが謎なんですがね(笑)


こんな所でお開きになりました。



さて、明日は遠泳本番ですねぇ・・・あいつら全員泳げると良いんですが。

3日目へ

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